オゾンの殺菌

オゾンは気体のため、紫外線(光)が届き難い複雑な形状の収納物を殺菌することができます。
また、常温で充分な効果が得られるので、熱に弱い収納物に対しても有効です。
熱消毒と比べると、少ないエネルギーでその効果が大きいところが特長です。

殺菌効果検査

乾燥式オゾン殺菌庫・殺菌効果検査表

残菌数《各検査箇所に5000個以上の一般細菌(大腸菌、ブドウ球菌)を付着》

オゾン殺菌時間(分) 0 5 10 30 60 90 120 150 180
残 菌 数 上部検査箇所 5000 250 100 15 0 20 5 0 0
下部検査箇所 5000 5000 5000 4000 1000 100 30 0 0
検査実施日:
1999年4月中旬 天候:曇り 気温:20℃ 湿度:75%
制御装置名:
オゾン式器具殺菌庫 OIG-3型(オゾンランプGL-15Z 2本使用)
使用検査具:
一般細菌用寒天培地 37℃恒温器
検査方法:
ステンレスの板(図1)に約5000個の一般細菌を付け、指定した検査箇所(図2)に置き指定した時間オゾン殺菌を行う。殺菌後、検査箇所から寒天培地により菌を採取し、その寒天培地を37℃の恒温装置で24 時間培養し、(図3)のような試験結果により菌の減少具合を検査する。
  • ステンレス板(図1)

    100 50 菌付着箇所
  • 検査機種の型式 OIG-3型(図2)

    棚上段 棚下段 W1800×D700×H1800
  • 菌数判別の目安〔シャーレ〕(図3)

庫内オゾン濃度(OIG-1型)

オゾン発生ランプ照射時間(分) 15 30 60 90 120 150 180
庫内オゾン濃度
(ppm)
0.4 0.55 0.6 0.7 0.8 1.0 1.0
  • ※扉を開けると庫内のオゾンは外気と混り合い、大幅に濃度が低下します。特有の臭いは感じますが、ただちに人体への影響はありません。
  • ※オゾン濃度0.6ppmの状態
    酵母菌:10~30分 → 完全死滅  乳酸菌:1分 → 完全死滅
    1時間程度でほとんどの菌が死滅します。

温度・湿度試験結果(試験機種:OIG-1型)

気温21℃ 湿度60% 設定温度50℃
庫内は収納物の無い状態

乾燥時間
(分)
庫内上部
(℃)
庫内下部
(℃)
庫内湿度
(%)
5 26 24 51
15 35 28 36
30 40 30 24
60 45 38 15
90 48 42 12
120 48 46 10
  • ※湿度は120分で10%になり、あとは横ばい。

乾燥時間の目安(50℃設定)

包丁・まな板
金属製厨具
前掛等ゴム製品
乾燥時間 30~60分
タオル
(よく絞ったもの)
乾燥時間 120~240分
長靴(中に水を入れ水を切った状態) 乾燥時間 120~240分